Q9.前十字靭帯を再建するか、再建せずに治療するか悩んでいます。

前十字靭帯を断裂した際の治療は、大きく分けて、再建することと、再建せずリハビリのみで治療することの2通りがあります。
再建療法を選んだ場合は、手術+入院+長期のリハビリが必要となりますが、そのあとはスポーツにも
復帰できます。
保存療法を選んだ場合は手術+入院することなく、リハビリのみです。
しかしながら、前十字靭帯がないため、膝崩れがおこりやすい→(度重なると)→半月板が損傷する→→(損傷具合が大きくなると)→軟骨が損傷する→(これまたひどくなると)→変形性膝関節症になる。
というじわじわと最悪の結果を招く可能性があります。
特に、保存療法を選択し、スポーツを続けた場合にこの可能性は高くなるといわれていますが、スポーツをしなくても、ある程度の可能性はあります。
 ですから、ご自身の環境が許す限り、再建療法を選択されることをお勧めします。
それにまつわる一番の問題の手術+入院ですが、前十字靭帯再建術は専門的な技術を必要とする
手術であり、またこの治療のもうひとつのポイントとなる再建後のリハビリも経験豊富なリハビリ施設で受けることが必要です。ですから、前十字靭帯再建の症例の多い、病院にて治療をお受けになることを
強くお勧めします。
また、そのような病院であっても、手術前後のリハビリプログラム、入院期間など病院によってさまざまです。
ご自分にあった、しっかりとした病院選びも治療の一つであると思います。

病院選びには、以下のサイトがお勧めです。

http://www.mscn.net/ara/ara_index.htm